40代からニュージーランド移住を考えるとき、大きな不安の一つがお金です。
学費、生活費、住居費、渡航費、引越し費用、車、保険、子どもの教育費、就職活動中の生活費。家族で移住する場合、考えるべき費用は一つではありません。
私自身も、47歳で妻と3人の子どもと一緒にニュージーランドへ移住しました。移住前には、できる限り資金を準備したつもりでした。
それでも実際に生活を始めてみると、想定よりも大きな出費があり、1年半ほど経った頃にはかなり心細くなったことを覚えています。
この記事では、40代からNZ移住する前に考えたいお金と生活費のことを、私自身の経験をもとに整理します。
結論:お金は「いくら必要か」より「いつ何に減るか」で考える
ニュージーランド移住にいくら必要か。
これは多くの人が知りたいことだと思います。
ただし、必要な金額は、家族構成、ビザ、学校、住む地域、生活スタイル、為替、就職までの期間によって大きく変わります。
そのため、「いくらあれば大丈夫」と一つの金額で考えるよりも、「いつ、何に、どれくらいお金が出ていくのか」を分けて考える方が現実的です。
- 移住準備中にかかるお金
- 渡航時にかかるお金
- 移住直後にかかるお金
- 学び直しにかかるお金
- 子どもの教育にかかるお金
- 仕事が決まるまでの生活費
- 収入が安定するまでの予備費
お金の不安は、まとめて考えると大きく見えます。
でも、項目と時期に分けると、何を優先して確認すべきかが見えやすくなります。
私が渡航直後に用意していた資金
私自身の経験も少し書いておきます。
これは当時の私のケースであり、現在のニュージーランドの生活費、学費、家賃、為替とは異なります。そのため、現在必要な金額の目安としてではなく、「家族移住では想定外の出費が起こりやすい」という一例として読んでください。
私たちがニュージーランドへ移住したときは、日本の家を売り、保険を解約し、退職金も合わせて資金を準備しました。
そこから、1年間の授業料、引越し費用、渡航費などを差し引いたうえで、渡航直後にはニュージーランドの銀行に1,000万円弱くらいの資金がある状態でした。
当時の自分としては、かなり大きな決断をして準備したつもりでした。
それでも、実際に生活を始めてみると、賃貸料と子どものInternational Student Feeが想像以上に高く、かなり大きな負担に感じました。
渡航直後はある程度の資金があると思っていても、家族5人で生活し、子どもの教育費がかかり、仕事が安定するまでの期間が続くと、資金は思ったより早く減っていきます。
私自身も、1年半ほど経った頃には、かなり心細くなったことを覚えています。
家族移住では、単身移住より出費が大きくなりやすい
家族で移住する場合、単身移住とはお金の考え方が変わります。
自分一人であれば、住む場所を小さくしたり、生活費をかなり抑えたりすることも可能かもしれません。
しかし、子どもがいる家族移住では、住居、学校、食費、交通、医療、保険、生活環境などを含めて考える必要があります。
- 家族全員が住める家の家賃
- 子どもの学校関連費用
- 食費や日用品
- 車や交通費
- 医療や保険
- 子どもの服や学校用品
- 家族全員の通信費
- 移住直後の家具や生活用品
特に家賃は、生活費の中でも大きな割合を占めやすい項目です。
また、子どもがインターナショナル・スチューデント扱いになる場合、教育費が想像以上に負担になることがあります。
だからこそ、家族移住では「生活できる最低額」だけでなく、「想定より高くなった場合」も考えておく必要があります。
移住前にかかるお金
まず考えたいのは、移住前にかかるお金です。
渡航する前から、すでに出費は始まっています。
- パスポートや各種証明書の準備
- ビザ関連の費用
- 学校やコースの申込み費用
- 英語試験や資格試験の費用
- 翻訳や書類準備の費用
- 航空券の手配
- 引越し業者や荷物輸送
- 日本での住居整理
移住を考え始めると、つい現地での生活費ばかりに目が向きます。
しかし、実際には渡航前から細かい費用が積み重なっていきます。
この段階で大切なのは、「移住後の資金」と「移住前に消えていく資金」を分けて見ることです。
渡航時・移住直後にかかるお金
次に大きいのが、渡航時と移住直後の出費です。
この時期は、まとまったお金が一気に出ていきやすいです。
- 航空券
- 一時滞在先の費用
- 賃貸契約に関わる初期費用
- 家具や家電
- 寝具や生活用品
- 車の購入や交通費
- 携帯電話やインターネット
- 学校用品や制服など
特に家族で移住する場合、生活を立ち上げるための初期費用は大きくなりやすいです。
日本で使っていたものをすべて持っていけるわけではありませんし、現地で買い直すものも出てきます。
移住直後は、まだ現地の物価感覚にも慣れていません。
そのため、想定よりも出費がかさむことがあります。
学び直しにかかるお金
40代からNZ移住を考える人の中には、現地で学び直してから就職を目指す人もいると思います。
私自身も、ニュージーランド移住後に現地の専門学校・ポリテク系の学校で1年間学び直し、IT関連の資格を取得しました。
学び直しには、授業料だけでなく、生活費も関わってきます。
- 授業料
- 教材費
- 通学費
- 課題や学習に必要な道具
- 学んでいる間の生活費
- 収入が限られる期間の備え
- 卒業後の就職活動期間の生活費
学び直しを考えるときは、「授業料を払えるか」だけでは不十分です。
その期間、家族全体の生活をどう支えるかを考える必要があります。
さらに、卒業後すぐに仕事が決まるとは限りません。
学び直しの費用と、就職活動が長引いた場合の生活費は、セットで考えた方が現実的です。
子どもの教育費は想定より重くなることがある
子ども連れでニュージーランドへ移住する場合、教育費は必ず確認しておきたい項目です。
私たちの場合、子どものInternational Student Feeが想像以上に高かったことは、大きな想定外でした。
子どもの学校費用は、ビザの種類、学校、地域、子どもの年齢、制度によって変わる可能性があります。
そのため、体験談だけで判断せず、必ず最新情報を学校や関係機関で確認する必要があります。
- 授業料や学校費用
- 制服や教材
- 学校行事
- 交通費
- 昼食や日用品
- 英語サポートの有無
- インターナショナル・スチューデントへの対応
子どもの教育費は、家計だけでなく、移住後の生活設計にも大きく影響します。
特に家族移住では、親の学び直しや就職活動と、子どもの教育費が同時期に重なることがあります。
賃貸料は楽観的に見積もらない
私が想定外だったことの一つが、賃貸料の高さでした。
家族で住む場合、部屋数、学校へのアクセス、治安、通勤、生活の便利さなどを考える必要があります。
すると、思ったより家賃を抑えにくいことがあります。
住まいは、毎月必ず出ていく固定費です。
家賃を楽観的に見積もりすぎると、移住後の資金計画が大きく崩れます。
- 家族全員が住める広さ
- 学校への距離
- 通勤や交通手段
- 生活しやすい地域か
- 初期費用
- 光熱費や通信費
- 家具や生活用品の有無
家賃は、単に安ければよいというものでもありません。
家族の生活や子どもの学校とのバランスを考えながら、現実的に見積もる必要があります。
就職までの生活費をどう見るか
移住後に大切なのは、仕事が決まるまでの生活費をどう考えるかです。
特に学び直しを経て現地就職を目指す場合、学校に通っている期間だけでなく、卒業後の就職活動期間も考える必要があります。
私自身も、現地で学び直したあと、すぐに希望通り仕事が決まったわけではありません。
CVを出しても返事が来ないこともありましたし、最初の数か月は思うように進まない時期がありました。
この期間の生活費を考えていないと、精神的にもかなり追い込まれます。
- 卒業後すぐに仕事が決まらない場合
- 希望職種ではなく入口職種から始める場合
- 収入が安定するまで時間がかかる場合
- 家族の生活費が毎月出ていく場合
- 予想外の出費が重なる場合
家族移住では、仕事探しのプレッシャーも大きくなります。
だからこそ、就職までの生活費は、できるだけ保守的に見積もった方がよいと感じています。
お金の不安を整理するチェック項目
40代からNZ移住を考える場合、お金については次のように分けて確認すると整理しやすくなります。
- 移住前に必要な費用は何か
- 渡航時に一気に出ていく費用は何か
- 移住直後の生活立ち上げに必要な費用は何か
- 毎月の固定費はいくらになりそうか
- 学び直しにかかる費用はどれくらいか
- 子どもの教育費はどうなるか
- 就職活動が長引いた場合、何か月分の生活費が必要か
- 収入が安定するまでの期間をどう見積もるか
- 想定外の出費に備える余裕はあるか
最初から正確な金額を出す必要はありません。
まずは、「何にお金がかかるのか」を見える化することが大切です。
お金の計画は、希望ではなく保守的に見る
移住を考えているときは、どうしても前向きに考えたくなります。
もちろん、希望を持つことは大切です。
ただ、お金の計画だけは、楽観的に見積もりすぎない方がよいと感じています。
- 家賃が想定より高い
- 子どもの学校費用が高い
- 仕事探しに時間がかかる
- 車や生活用品で出費が増える
- 為替の影響を受ける
- 日本での支出が残る
こうしたことは、実際に起こり得ます。
移住後に資金が減っていくスピードを見て、精神的に不安になることもあります。
だからこそ、お金の計画は「うまくいった場合」だけでなく、「時間がかかった場合」「想定より高くなった場合」も含めて考えることが大切です。
制度・学費・生活費は必ず最新情報を確認する
ニュージーランドの生活費、学費、家賃、子どもの教育費、ビザ条件などは、時期や地域、学校、家族構成によって大きく変わります。
このサイトでは、私自身の体験や準備段階の考え方を中心にお伝えしていますが、現在の必要金額や個別のビザ判断を示すものではありません。
最新情報は、必ずImmigration New Zealand、学校、教育機関、不動産情報、関係機関の公式情報をご確認ください。
- Immigration New Zealand:ビザ情報
- Immigration New Zealand:ビザ検索ページ
- Education New Zealand / Ministry of Education 関連情報
個別の判断が必要な場合は、公認移民アドバイザー、教育機関、その他の専門家へ相談することをおすすめします。
まとめ:まとまった資金があっても、家族移住では慎重に考える
40代からNZ移住する前に、お金と生活費の整理はとても大切です。
私自身は、日本の家を売り、保険を解約し、退職金も合わせて資金を準備しました。そして、1年間の授業料、引越し費用、渡航費などを差し引いたうえで、渡航直後には1,000万円弱くらいの資金がニュージーランドの銀行にある状態でした。
それでも、賃貸料と子どものInternational Student Feeが想像以上に高く、1年半ほど経った頃にはかなり心細くなりました。
この経験から感じたのは、家族移住では「まとまった資金があるから安心」とは言い切れないということです。
大切なのは、いくら持っていくかだけでなく、いつ、何に、どれくらい減っていくのかを考えることです。
移住前、渡航時、移住直後、学び直し中、就職活動中、収入が安定するまで。時期ごとにお金の出方を分けて考えると、準備すべきことが見えやすくなります。
40代からの家族移住は、夢だけでは進めにくい選択です。
だからこそ、お金の不安を感覚で抱えるのではなく、項目ごとに分けて、できるだけ現実的に整理しておくことが大切だと感じています。
あわせて読みたい
40代からNZ移住するには何から始めればいいのかについては、こちらの記事で整理しています。
家族で海外移住する前に話し合っておくべきことはこちらで整理しています。
NZで学び直して現地就職を目指すルートについては、こちらも参考にしてください。
お金だけでなく、英語、家族、学び直し、就職、子どもの学校選びまで含めて、40代からNZ移住で最初に整理したいことはこちらでまとめています。

コメント