40代から英語をやり直したいと思っても、「何から始めればいいのか分からない」と感じる人は多いと思います。
単語帳をやるべきか。文法を復習すべきか。英会話を始めるべきか。TOEICやIELTSなどの資格試験を目指すべきか。
私自身も、47歳で家族5人でニュージーランドへ移住する前、英語に対する不安は大きくありました。英検準1級、TOEIC825点、IELTS6.5は持っていましたが、それでも現地で生活し、学び、仕事を探すとなると、英語は簡単な問題ではありませんでした。
この記事では、40代から英語をやり直すなら何から始めるべきかを、海外移住や学び直しを見据えた視点で整理します。
結論:40代の英語学習は「目的の整理」から始める
40代から英語をやり直す場合、最初にやるべきことは、教材を買うことでも、いきなり英会話に申し込むことでもありません。
まず必要なのは、「何のために英語を学ぶのか」を整理することです。
英語学習といっても、目的によって必要な勉強は変わります。
- 海外旅行で困らない英語
- 海外生活で使う英語
- 学校や専門コースで使う英語
- 就職活動で使う英語
- 職場で働くための英語
- 子どもの学校とやり取りする英語
- 資格試験のための英語
この目的が曖昧なままだと、勉強が広がりすぎて続きにくくなります。
40代以降は、仕事、家族、体力、時間の制約があります。だからこそ、最初に目的を絞ることが大切です。
まずは「英語を使う場面」を書き出す
英語をやり直すとき、多くの人は「単語力がない」「文法が苦手」「話せない」と考えます。
もちろん、単語も文法も大切です。ただ、その前に考えたいのは、自分が英語を使う場面です。
たとえば、ニュージーランド移住や海外就職を考えている場合、英語を使う場面は一つではありません。
- ビザや学校の情報を読む
- 学校に問い合わせる
- 自分の職歴を説明する
- CVやカバーレターを書く
- 面接で質問に答える
- 職場でメールを読む
- 子どもの学校からの連絡を理解する
- 病院や銀行、役所で手続きする
このように場面を書き出すと、「今の自分に必要な英語」が見えやすくなります。
40代からは中学英語の見直しが土台になる
英語をやり直す場合、いきなり難しい教材から始める必要はありません。
むしろ、土台として大切なのは中学英語です。
中学英語と聞くと簡単に感じるかもしれませんが、実際には日常会話、自己紹介、メール、問い合わせ、基本的な説明の多くは中学英語を組み合わせて作れます。
特に40代以降で英語をやり直す場合、難しい表現を増やすよりも、まずは基本文を正確に使えるようにする方が実用的です。
- 現在形・過去形・未来表現
- 疑問文
- 否定文
- 助動詞
- 比較
- 現在完了
- 関係代名詞の基本
このあたりを見直すだけでも、自分のことを説明する力がかなり変わります。
単語は「自分の生活と仕事」に関係するものから覚える
英単語を覚えるときも、最初から幅広く覚えようとしすぎない方が続きやすいです。
40代から英語をやり直すなら、自分の生活や仕事に関係する単語から覚えるのがおすすめです。
たとえば、海外移住や現地就職を考えているなら、次のような単語が実用的です。
- 職歴に関する単語
- 自分の業界で使う単語
- 求人情報に出てくる単語
- 学校やコース説明に出てくる単語
- 住居や生活手続きに関する単語
- 子どもの学校に関する単語
単語帳を最初から全部覚えようとすると、途中で疲れてしまうことがあります。
それよりも、「自分が実際に使いそうな単語」を優先した方が、記憶にも残りやすく、学習の意味も感じやすくなります。
話す練習は「自己紹介」から始める
英会話を始めたい人は多いと思いますが、最初から自由に話そうとすると難しく感じます。
まずは、自己紹介から始めるのが現実的です。
海外移住や現地就職を考える場合、自分のことを英語で説明する場面は何度も出てきます。
- 名前
- 家族構成
- これまでの仕事
- 得意なこと
- なぜ英語を学んでいるのか
- なぜニュージーランドに関心があるのか
- これから何をしたいのか
これを短い英語で言えるようにするだけでも、大きな一歩になります。
英会話は、いきなり何でも話せるようになる必要はありません。まずは、自分について何度も話す練習をすることが大切です。
読む練習は、公式サイトや求人情報を使う
40代から海外移住を考えて英語をやり直すなら、読む練習も大切です。
特に、公式サイトや学校情報、求人情報を読む力は、移住準備に直結します。
最初は難しく感じるかもしれません。しかし、同じ分野の情報を繰り返し読んでいると、よく出てくる単語や表現に慣れてきます。
たとえば、学校情報なら、次のような言葉がよく出てきます。
- entry requirements
- tuition fees
- duration
- qualification
- application
- course details
求人情報なら、次のような表現に触れることが多くなります。
- responsibilities
- requirements
- experience
- skills
- team environment
- communication skills
こうした英語に早くから触れておくと、移住準備や就職準備にもつながります。
書く練習は、短いメールから始める
英語を書く練習も、難しい作文から始める必要はありません。
最初は、短い問い合わせメールや自己紹介文からで十分です。
たとえば、次のような内容です。
- 学校にコース内容を問い合わせる
- 入学条件について質問する
- 住居について問い合わせる
- 自分の職歴を短く説明する
- 面接後のお礼メールを書く
英語を書く力は、移住準備でも就職活動でも役立ちます。
特に海外では、メールでのやり取りが増えます。短くても、用件が伝わる英語を書く練習は早めに始めておくと安心です。
資格試験は目的に合わせて使う
英語をやり直すとき、TOEIC、英検、IELTSなどの資格試験を目標にする人もいると思います。
資格試験は、学習の目標を作るうえで役立ちます。点数や級があることで、自分の現在地を確認しやすくなるからです。
ただし、資格の点数だけで海外生活や現地就職がすべてうまくいくわけではありません。
私も、英検準1級、TOEIC825点、IELTS6.5を持っていましたが、現地で使う英語には試験とは違う難しさがありました。
資格はあくまで一つの目安です。移住準備や就職準備では、資格の勉強と同時に、自分のことを英語で説明する力、英文を読む力、短いメールを書く力も意識した方がよいと感じています。
40代の英語学習は、毎日少しでも続ける設計が大切
40代以降の英語学習で難しいのは、時間の確保です。
仕事、家事、子育て、介護、体力の問題などがあり、若い頃のように長時間勉強するのは難しい場合があります。
だからこそ、最初から無理な計画を立てない方が続きやすいです。
- 朝10分だけ英文を読む
- 通勤中に英語音声を聞く
- 寝る前に単語を5個だけ確認する
- 週に1回だけ自己紹介を録音する
- 求人情報を1つだけ読む
小さくても、続けられる形にすることが大切です。
英語は短期間で一気に完成させるものではなく、生活の中に少しずつ入れていくものだと思います。
最初の1か月にやること
40代から英語をやり直すなら、最初の1か月は次のように進めると考えやすいです。
- 英語を使う目的を書き出す
- 自分が英語を使う場面を書き出す
- 中学英語の文法を見直す
- 自分の職歴を日本語で整理する
- 自己紹介を英語で作る
- 興味のある学校や求人情報を英語で読んでみる
- 短い英文メールの型を覚える
この段階では、完璧にできなくても大丈夫です。
大切なのは、「英語を勉強する」だけでなく、「自分の移住準備や学び直しにどうつなげるか」を意識することです。
まとめ:40代からの英語は、目的に近いところから始める
40代から英語をやり直すなら、最初にやるべきことは、目的を整理することです。
何となく単語帳を始めるよりも、自分が英語を使う場面を書き出し、必要な英語から優先して取り組む方が続きやすくなります。
中学英語を見直す。自分の生活や仕事に関係する単語を覚える。自己紹介を作る。求人情報や学校情報を読む。短いメールを書く。
こうした小さな準備が、海外移住や学び直し、現地就職を考えるうえで少しずつ土台になります。
英語は、完璧になってから使うものではありません。使う場面を意識しながら、必要なところから少しずつ育てていくものだと私は感じています。
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英語が完璧でなくても海外移住準備を始められるのかについては、こちらの記事で詳しく整理しています。
40代からNZ移住を考える場合に、最初に確認したいことはこちらにまとめています。
NZ移住を見据えて英語をやり直す場合、何から順番に取り組むべきかはこちらの記事でも整理しています。

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