ニュージーランド移住を決める前、私にはいくつもの不安がありました。
47歳という年齢。英語力。家族5人の生活。子どもの教育。現地で仕事が見つかるのかという不安。そして、日本で積み上げてきたものを手放して、本当に海外でやっていけるのかという迷い。
今でこそ、ニュージーランドで学び直し、IT企業で働き続けてきた経験を話せますが、移住前から自信があったわけではありません。
この記事では、私が47歳で家族5人のニュージーランド移住を決める前に感じていた不安を、できるだけ正直に整理します。
47歳で海外移住を考えることへの不安
まず大きかったのは、年齢への不安です。
20代や30代前半であれば、海外移住や留学に挑戦する人も多いと思います。しかし、47歳で家族を連れて海外へ移るとなると、簡単に「やってみよう」とは言えませんでした。
日本では、年齢が上がるほど転職やキャリアチェンジが難しくなるという感覚があります。そのため、「この年齢で海外に行って、本当に仕事につながるのか」「学び直しても遅すぎるのではないか」という不安はありました。
ただ、年齢の不安は、考えているだけでは消えません。私の場合は、自分の英語力、職歴、家族の状況、資金、学び直しの可能性を一つずつ整理することで、少しずつ現実的に考えられるようになりました。
英語力への不安
次に大きかったのは、英語力です。
私は英語にまったく触れてこなかったわけではありません。英検準1級、TOEIC825点、IELTS6.5は持っていました。
それでも、海外で生活し、学校に通い、仕事を探し、職場で働くとなると、資格の点数だけでは足りない場面が出てきます。
特に不安だったのは、簡単な日常会話よりも、現地で学ぶ英語、就職活動で使う英語、職場で使う英語でした。
- 授業についていけるのか
- 課題を英語で提出できるのか
- CVやカバーレターを書けるのか
- 面接で自分の経験を説明できるのか
- 職場で会議やメールに対応できるのか
こうした不安は、実際に移住してからも何度も出てきました。だからこそ、移住前の段階で「英語ができるか、できないか」と大きく考えるより、「どの場面の英語が必要になるのか」を分けて考えることが大切だと感じています。
家族5人で移住することへの不安
家族移住では、自分一人の問題では済みません。
私がニュージーランドへ移住したとき、子どもは3人いました。移住当時は、7歳、3歳、9か月です。
自分が挑戦したいという気持ちだけでなく、妻や子どもたちが新しい環境で生活していけるのかを考える必要がありました。
特に不安だったのは、子どもの学校や生活環境です。上の子は学校生活の変化があり、下の子たちはまだ小さかったため、親としての負担も大きくなることが予想できました。
家族で移住する場合は、移住する本人だけでなく、配偶者や子どもがどう感じるか、どんな生活になるかを話し合っておくことが大切です。
お金と生活費への不安
移住前に避けて通れなかったのが、お金の不安です。
海外移住には、学費、生活費、住居費、車、保険、子どもの教育費、就職活動中の生活費など、さまざまな費用がかかります。
特に40代で家族を連れて移住する場合、独身時代のように「生活を切り詰めれば何とかなる」とは考えにくい部分があります。
私自身も、すぐに希望通りの仕事が決まる前提ではなく、仕事探しに時間がかかった場合も考える必要がありました。
資金計画は、楽観的に見積もりすぎない方がいいと感じています。特に家族移住では、想定外の出費が出ることもあります。
現地で仕事が見つかるのかという不安
移住前から、現地で仕事が見つかるのかという不安はありました。
日本での職歴や経験があっても、それがそのままニュージーランドで評価されるとは限りません。英語で自分の経験を説明し、現地の求人に合わせてCVを作り、面接を受ける必要があります。
私は移住後、現地で1年間学び直し、IT関連の資格を取得しました。その後、求人に応募し、エージェントにも登録しながら仕事を探しました。
仕事探しは、すぐに結果が出たわけではありません。応募しても返事が来ないこともありましたし、思うように進まない時期もありました。
だからこそ、移住前から「現地就職は簡単ではない」という前提で、職歴の棚卸し、英語での説明、CV準備、ネットワーク作りを考えておくことが大切だと思います。
学び直しについていけるのかという不安
私はニュージーランドで、専門学校・ポリテク系の学校に1年間通いました。
40代後半で英語環境の中に入り、授業を受け、課題を出し、IT関連の内容を学ぶのは簡単ではありませんでした。
若い学生と一緒に学ぶことへの不安もありましたし、英語で専門的な内容を理解できるのかという不安もありました。
ただ、学び直しは、現地での生活や就職活動につながるきっかけにもなりました。資格だけでなく、現地の学習環境に慣れること、課題を通じて英語で考えること、現地での人間関係を作ることにも大きな意味がありました。
もちろん、誰にとっても学び直しが正解というわけではありません。費用、時間、英語力、家族の状況を含めて、自分にとって現実的かどうかを考える必要があります。
移住前にやっておけばよかったと思うこと
今振り返ると、移住前にもっと整理しておけばよかったと思うこともあります。
- 英語で職歴を説明する準備
- 現地の求人情報の確認
- 生活費の現実的な見積もり
- 家族それぞれの不安の共有
- 子どもの学校や生活環境の情報収集
- 学び直し後の就職ルートの確認
移住前は、どうしてもビザや学校選びなどの大きなことに目が向きます。
しかし実際には、日々の生活、英語でのやり取り、就職活動、家族の適応など、細かい不安が積み重なっていきます。
だからこそ、準備段階で「自分は何が不安なのか」を書き出しておくことは大切です。
不安があること自体は、悪いことではない
移住前に不安があるのは、自然なことです。
むしろ、家族、仕事、お金、教育、将来を真剣に考えているからこそ、不安になるのだと思います。
大切なのは、不安をそのままにしないことです。
「英語が不安」なら、どの場面の英語が不安なのかを分ける。「お金が不安」なら、何にどれくらい必要なのかを調べる。「仕事が不安」なら、現地求人や必要スキルを確認する。
不安を具体的にすると、次に確認すべきことが見えてきます。
制度やビザについては必ず公式情報を確認する
ニュージーランド移住を考えるうえで、ビザや移民制度の確認は重要です。
ただし、ビザの条件や制度は変更されることがあります。このサイトでは、私自身の体験や準備段階の考え方を中心にお伝えしていますが、個別のビザ判断や申請方針を示すものではありません。
最新情報は、必ずImmigration New Zealandなどの公式情報をご確認ください。
- Immigration New Zealand:ビザ情報
- Immigration New Zealand:ビザ検索ページ
- Immigration Advisers Authority:移民アドバイスについて
個別のビザ判断や移民手続きについては、必要に応じて公認移民アドバイザーなどの専門家へ相談することをおすすめします。
まとめ:不安を整理することが最初の準備になる
47歳で家族5人のニュージーランド移住を考えたとき、私には多くの不安がありました。
年齢、英語、家族、仕事、お金、子どもの教育、学び直し。どれも簡単に答えが出るものではありませんでした。
それでも、不安を一つずつ具体的にしていくことで、何を調べ、何を準備し、何を専門家や公式情報で確認すべきかが見えやすくなります。
40代からのNZ移住は、勢いだけで進めるものではありません。だからこそ、まずは自分と家族の不安を言葉にすることが、最初の準備になると感じています。
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