ニュージーランド移住を考え始めると、「英語をやらなければ」と感じる人は多いと思います。
ただ、英語学習といっても、何から始めればよいのか迷いやすいです。
単語帳をやるべきなのか。文法を復習するべきなのか。英会話を始めるべきなのか。IELTSなどの試験対策をするべきなのか。求人情報や学校情報を読む練習をするべきなのか。
私自身も、47歳で家族5人でニュージーランドへ移住する前、英語には不安がありました。英検準1級、TOEIC825点、IELTS6.5は持っていましたが、それでも現地で生活し、学び、仕事を探す英語には別の難しさがありました。
この記事では、NZ移住前にやっておきたい英語学習の順番を、私自身の経験をもとに整理します。
結論:英語学習は「移住で使う順番」に合わせて考える
NZ移住前の英語学習では、ただ漠然と英語力を上げようとするより、「移住準備で使う順番」に合わせて考えることが大切です。
英語は一つではありません。
- 情報収集のために読む英語
- 生活を始めるための英語
- 学校やコースで使う英語
- 就職活動で使う英語
- 職場で使う英語
- 子どもの学校とやり取りする英語
- 日常会話の英語
このように分けて考えると、今の自分がどの英語から準備すべきかが見えやすくなります。
最初から全部を完璧にしようとすると、英語学習そのものが重くなります。まずは、移住準備に直接つながる英語から順番に取り組む方が現実的です。
1. まずは英語学習の目的を決める
最初にやるべきことは、教材を買うことでも、英会話に申し込むことでもありません。
まずは、「何のために英語を学ぶのか」を決めることです。
NZ移住を考えている人でも、英語を使う目的は人によって違います。
- ビザや学校情報を読みたい
- 現地で生活できるようになりたい
- 子どもの学校とやり取りしたい
- 現地の専門学校で学びたい
- 求人情報を読めるようになりたい
- CVや面接に備えたい
- 職場で働ける英語を身につけたい
目的が曖昧なままだと、英語学習は広がりすぎます。
40代以降で移住準備をする場合、時間も体力も限られています。だからこそ、最初に目的を決めることが大切です。
2. いきなり英会話だけに頼らない
英語をやり直すとき、「まず英会話を始めよう」と考える人は多いと思います。
英会話はもちろん大切です。
ただ、NZ移住準備という目的で考えるなら、いきなり英会話だけに頼るのは少しもったいないと感じます。
なぜなら、移住準備では「話す英語」だけでなく、「読む英語」「書く英語」「自分のことを説明する英語」も必要になるからです。
- 学校情報を読む
- 求人情報を読む
- 問い合わせメールを書く
- CVを書く
- 面接で職歴を説明する
- 子どもの学校からの連絡を読む
英会話だけをやっていても、こうした準備が抜けてしまうことがあります。
英会話をする場合も、ただ雑談するのではなく、自分の移住目的や職歴、家族構成、学び直しの理由を話す練習にすると、移住準備につながりやすくなります。
3. 自分のことを英語で説明する練習をする
NZ移住前にまず取り組みたいのは、自分のことを英語で説明する練習です。
移住準備、学校への問い合わせ、就職活動、面接、エージェントとのやり取りでは、自分の背景を説明する場面が何度もあります。
- 自分の名前
- 家族構成
- これまでの仕事
- 得意なこと
- なぜNZに関心があるのか
- なぜ学び直しを考えているのか
- どんな仕事を目指したいのか
これらは、毎回ゼロから考えるものではありません。
日本語で一度整理し、それを短い英語にして、何度も言えるようにしておくと役立ちます。
完璧な英語である必要はありません。まずは、自分のことを簡潔に伝えられるようにすることが大切です。
4. 公式情報や学校情報を読む英語に慣れる
NZ移住準備では、英語を読む力も重要です。
Immigration New Zealandの情報、学校やコースの説明、入学条件、学費、求人情報など、英語で確認する場面が多くあります。
最初からすべてを正確に読む必要はありません。
ただ、同じ分野の情報を何度も読んでいると、よく出る単語や表現に慣れていきます。
- requirements
- application
- fees
- duration
- qualification
- conditions
- eligibility
- experience
こうした言葉は、学校情報や求人情報でよく見かけます。
移住準備では、英語を「会話」だけで考えず、情報を読む英語にも早めに慣れておくことをおすすめします。
5. 生活英語は「困ったときに伝える表現」から始める
現地生活を考えると、生活英語も必要になります。
ただし、生活英語も広く考えすぎると終わりがありません。
最初は、困ったときに用件を伝える英語から始めるとよいと思います。
- 予約を取りたい
- 住所を変更したい
- 支払いについて確認したい
- 書類が分からない
- 体調が悪い
- 子どもの学校に連絡したい
- 家の修理をお願いしたい
生活英語では、自然な雑談よりも、まず用件を伝える力が大切です。
短い表現でも、何に困っているのか、何を確認したいのかを言えるだけで、安心感は変わります。
6. 子どもの学校とやり取りする英語を準備する
家族でNZ移住を考える場合、子どもの学校とやり取りする英語も重要です。
学校からのメール、欠席連絡、イベント案内、面談、先生への相談など、親として英語を使う場面が出てきます。
- 欠席を伝える
- 遅刻を伝える
- 子どもの様子を聞く
- 宿題や持ち物を確認する
- 困っていることを相談する
- 面談で先生と話す
子どもが英語で困っているとき、親が学校と連絡を取れることは大きな支えになります。
英語が完璧でなくても、学校とやり取りする基本表現に慣れておくと、移住後の不安を減らしやすくなります。
7. 就職活動の英語は早めに準備する
現地就職を考えているなら、就職活動の英語は早めに準備した方がよいです。
求人情報を読む、CVを書く、カバーレターを書く、エージェントと話す、面接で答える。これらは、日常会話とは違う英語です。
特に大切なのは、自分の職歴を英語で説明することです。
- これまでどんな仕事をしてきたのか
- どんなスキルがあるのか
- どんな問題を解決してきたのか
- どんなチームで働いてきたのか
- なぜその職種を目指すのか
- 学び直しで何を補強したのか
これは、準備すればかなり対応しやすくなる英語です。
自分の経験は毎回変わるものではありません。あらかじめ英語で整理しておくことで、エージェント面談や面接にもつながります。
8. 仕事英語はパターン化して準備する
仕事英語は難しそうに見えます。
もちろん簡単ではありませんが、私自身の感覚では、仕事英語は日常会話より準備しやすい面があります。
なぜなら、仕事で使う英語にはある程度パターンがあるからです。
- 進捗を報告する
- 分からないことを確認する
- 依頼する
- 問題を共有する
- 会議で意見を言う
- メールで確認する
- 上司や同僚に相談する
また、自分の専門分野であれば、よく使う単語や表現も限られます。
専門用語と仕事の流れが分かれば、意思疎通そのものは準備しやすいことがあります。
9. 日常会話は完璧を目指しすぎない
私自身の感覚では、実は日常会話が一番難しいと感じることがあります。
理由は、何が話題になるか分からないからです。
天気、スポーツ、子どもの学校、政治、ニュース、趣味、テレビ番組、週末の予定、冗談。日常会話では、話題が急に変わります。
自分が詳しくない話題になると、英語以前に何を言えばいいか分からないこともあります。
だからこそ、移住前の段階で日常会話を完璧にしようとしすぎなくてもよいと思います。
まずは、あいさつ、相づち、聞き返し、自分の近況を短く話す練習からで十分です。
- 聞き取れなかったときに聞き返す
- 知らない話題でも質問する
- 自分のことを短く話す
- 相手の話に反応する
- 無理に長く話そうとしない
日常会話は、現地で少しずつ慣れていく部分も大きいです。
10. 最初の1か月の英語学習プラン
NZ移住前に英語をやり直すなら、最初の1か月は次のような順番で進めると考えやすいです。
- 1週目:自分の移住目的、家族構成、職歴を日本語で整理する
- 2週目:それを短い英語にして、声に出して練習する
- 3週目:学校情報や求人情報を英語で読んでみる
- 4週目:問い合わせメール、欠席連絡、職歴説明など短い英文を作る
この段階では、完璧にできなくても大丈夫です。
大切なのは、英語学習を移住準備とつなげることです。
英語をただ勉強するのではなく、「自分の移住準備で使う英語」を少しずつ作っていくことが大切です。
英語学習で避けたいこと
NZ移住前の英語学習で避けたいのは、目的がないまま広げすぎることです。
- とりあえず英会話だけを続ける
- 単語帳を最初から全部覚えようとする
- 試験の点数だけで安心する
- 日常会話を完璧にしてから動こうとする
- 自分の職歴を英語で説明する練習を後回しにする
- 学校情報や求人情報を読む英語を避ける
英語学習は、やろうと思えばいくらでも広がります。
だからこそ、移住前は「今の自分に必要な英語」から優先することが大切です。
制度や英語要件は必ず公式情報を確認する
ニュージーランド移住、学校入学、ビザ、就職に関わる英語要件は、制度や学校、コース、職種によって異なります。
このサイトでは、私自身の体験や準備段階の考え方を中心にお伝えしていますが、個別のビザ判断や入学条件、英語要件を示すものではありません。
最新情報は、必ずImmigration New Zealand、学校、教育機関、雇用主、関係機関の公式情報をご確認ください。
- Immigration New Zealand:ビザ情報
- Immigration New Zealand:ビザ検索ページ
- Education New Zealand / Ministry of Education 関連情報
個別の判断が必要な場合は、公認移民アドバイザー、教育機関、その他の専門家へ相談することをおすすめします。
まとめ:NZ移住前の英語学習は、使う場面から逆算する
NZ移住前にやっておきたい英語学習は、ただ英語力を上げることではありません。
大切なのは、移住準備で使う場面から逆算することです。
まずは、自分の移住目的、家族構成、職歴、学び直しの理由を英語で説明できるようにする。
次に、学校情報や求人情報を読む英語、生活で困ったときに伝える英語、子どもの学校とやり取りする英語を少しずつ準備する。
現地就職を考えるなら、CV、エージェント、面接で使う英語も早めに整理しておく。
日常会話は難しいですが、完璧を目指しすぎる必要はありません。まずは、聞き返す、質問する、自分のことを短く話すところからで十分です。
英語は、移住前に完成させるものではなく、移住準備と現地生活の中で少しずつ使いながら育てていくものだと感じています。
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